猫のマロンが語る〝スターリングシルバーとは?〟
僕の名前はマロン。
KAMUITOの新入社員で、このブログを担当しています。
ところで、一口にシルバーって言うけど、みんなはジュエリーに使われているシルバーがどんなものか知ってる?
スターリングシルバー純度
日本でいう「純銀」は、混じり気のない銀のことを言うことが多いんだけど、実は銀100%のものってとっても柔らかくて加工や形状維持が難しいから、銅や他の金属を混ぜてるんだって。
日本で「純銀」って言うと銀100%のものだと思われているんだけど、実は違う。
一方、イギリスの法定では92.5%以上銀が含まれている製品は「純銀」として扱うようにされているんだって。
アクセサリーやジュエリーに使われているもののほとんどは、純銀に銅などを7.5%混ぜて硬くしてる。そうすれば、耐久性が高まって、ジュエリーとして着用しやすくなるってわけ。
その中でも、銀の量が全体の92.5%に、残り7.5gを銅のみで合金したものをスターリングシルバーって呼ぶんだって。
この合わせ方は特に強度・硬さが優れていて、日本ジュエリー協会でも差別化しているんだ。
昔から銀はいろんな名前で呼ばれてたらしいんだけど、この「スターリング」っていうの、どうしてこの名前になったか知ってる?
諸説あるんだけど。。。
名前の由来
話は12世紀まで遡る。
牛を購入する際の支払いとして、ドイツ東部の人々はイギリス人に「Easterlings(イースターリング)」と呼ばれる銀貨で支払っていたんだって。
純度92.5%の銀って決められたものだったから、信頼できたのかもね。だからイギリスの通貨の基準が「Easterlings(イースターリング)」を受け入れてたんだろうね。
そして時間が経ち、略されて「Sterlings(スターリング)」となったといわれている、ってわけ。
日本では平安時代だった時にドイツ東部の人がイギリスに牛を買いに行っていた、っていうのも驚きだけど、その時には日本と中国の宋が貿易をしてたから、不思議じゃないのかな?!

ウィキベディアには
12世紀頃、東ドイツの、Easterling と呼ばれる貨幣鋳造家がイギリスで銀貨(スターリング・ポンド)鋳造を教えて以後、この品位をスターリングと呼ぶようになり・・・
ってあったけど、僕はドイツ東部の人がイギリス人から牛を買ったっていう話が好きだな。
1300年から英国銀貨と銀製品の鋳造材料は純度92.5%の銀と定め、Sterling Silverだけだったのが銀貨以外でもSterling Poundと、英国通貨にも使われるようになったんだそう。sterlingは「信頼に足る」という意味にも使われるらしいよ。
だから、スターリングシルバーは信頼に足るシルバーってわけ。
スターリングシルバージュエリーの魅力
KAMUITOでは主にシルバーのジュエリーを製作販売しているんだけど、ある時オーナーに聞いたの。
「どうしてシルバーのジュエリーを作ることにしたの?」って。
答えは『貴金属の美しさだけでなく、色や表面の変化によってカジュアルなスタイルを演出できるシルバージュエリーの魅力』にハマったから。
オーナーがギャラリー巡りをしていた時のこと、シルバーの金属の糸で織った帯に出会ったそうだよ。
その帯は見事なグラデーションでできていたんだ。
それは、シルバーの色が変化する特質を生かして、程よい色に変化した時点で色止めを繰り返し、銀色から濃淡のブラウンまでの糸を作り、織ったもの。
手間暇かけた高級な帯だったけど、カジュアル感があって従来の帯と違った新しいニュアンスを感じたそうだよ。
ということで、KAMUITOではシルバーの仕上げには注力を注いでいるんだ。
仕上げ方の違いによってそれぞれを演出したシルバージュエリーを紹介しますね。
鏡面仕上げ MIRROR FINISH
曇りのない鏡の状態まで磨き上げた仕上げ。
鏡面に仕上げたシルバーは不思議なほど発光して、身に着けた時、肌のトーンが上がって見えるんだ。
マット仕上げ
落ち着いた雰囲気のつや消し。
鏡面仕上げと合わせることで 光沢とつや消しのコントラストが美しい。
白仕上げ
バーナーなどでシルバーに高熱を加えた後、酸につけると、表面が少しざらっとした金属なのに暖かみのある白に変化する。
フチなどの部分を鏡面に磨いて、シルバーの白肌に表情を付けると、光と白のコントラストが生まれてくるんだ。
黒仕上げ(いぶし銀)
彫刻などでできた凹凸の凹の部分に強く黒が反映して、とても立体的に見えるんだ。
いぶすと完全に光を失うので 凹凸の凸の部分を鏡面に磨きます。光と影の共存で、味わい深い魅力的な仕上がりとなるんだよ。
スターリングシルバー刻印
KAMUITOも刻印作ってみたよ。
良いでしょ?!

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